高齢者の貧困化は年々増え続けて、社会的問題になっています。
かくいう私もこのままでは下流老人の仲間入りをしてしまうのでは?と危機感をもっています。
そこで、下流老人にならないためにはどうすればいいのでしょうか。
下流老人とは?
下流老人について
下流老人とは、収入が著しく少ない、十分な貯蓄がない。また、周囲に頼れる人がいない高齢者を指します。
2015年には下流老人は600万~700万人だと言われていました。2019年はより増加傾向にあります。
また、平成29年12月には生活保護を受給している高齢者の数は約86万人にのぼっています。
これから高齢者が増えていくにつれて下流老人も増えていくでしょうね。今のうちになんとかしたいものです。
下流老人は自業自得?
老後に貧しい生活になるのは
若い時に貯蓄をしていなかったり、無計画な生活をしてきたからで自業自得だという声も聞かれますが、実際は、そうともいえない場合があります。
年収が高くても将来、生活保護レベルの生活になる恐れがあります。
昔なら、子供に養ってもらうのが当たり前でしたが、肝心の子供が安定した職業につけないため親を養う余裕がなかったり、病気で多額の費用を使ってしまい貯蓄が尽き、下流老人の仲間入りをしてしまうケースも目立っています。
下流老人予備軍
満40歳~満64歳の中高年引きこもり数は、2019年3月時点で約61万3000人という調査結果がでました。
凄い数ですよね。
また、団塊ジュニア世代においては、非正規雇用者が多いため将来下流老人に陥りやすいといわれています。
私も団塊ジュニア世代で、確かに、正社員になるのは大変な時代でした。
なっても、一度退職してしまうと正社員の道は閉ざされてしまうそんな世代。
まだ、高齢者になるまで、まだ少し時間があるので、対策をしっかり立てていこうと思います。
下流老人になってしまう原因
①病気や事故での高額な医療費が必要になった
高齢になると病気やケガをしやすくなるので、医療費の出費が多くなりやすい。
②介護サービスを利用できない
介護サービスを受けるには経済的余裕が必要。そのため、介護施設に入居出来ず頼りに出来る人がいない。夫婦二人の場合お互いを介護しないといけない老老介護に陥る場合も。
③子供の稼ぎが少ない(ワーキングプア)・引きこもり
頼りになる子供が、収入が少ないと年金で生活をやりくりしなければならない。また、子供が引きこもりの場合、子供の分まで面倒をみないといけない。
④熟年離婚
離婚の増加も下流老人に陥りやすい一因。年金や財産の分配により、生活水準が低下してしまう恐れも。
⑤頼れる家族がいない
病気になったり、ケガをしたときに頼れる人がいないと孤独死につながる恐れがある。
生涯独身の人も増えていますが、早めの対策が必要です。
下流老人にならないためには
早いうちから老後について考えて計画していくことが大切です。
早ければ早いほど老後の心配が少なくなります。
①厚生年金の加入期間が長い
国民年金の平均支給額・・・約5万
厚生年金の平均支給額・・・約14万
国民年金だけだと、正直生活は厳しいですね。
②企業年金に加入
正社員の場合、企業と従業員が任意に契約する企業年金に加入することで、より安定した生活が保障されます。
③個人年金保険に加入
保険会社が提供している個人年金保険に加入するものひとつの手です。
④健康的な生活
病気にならないように気を遣って生活することで、医療費の節約になります。
⑤収入に見合った生活
一番の基本ですね。収入が少なくても高額な貯金をしている人もいます。やりくり上手にならなくては・・・。
⑥早いうちから資産運用をしている
複利で運用することで、加速度的に増えていきます。
⑦退職しても働けるスキルを身につける
身体を使わなくても、インターネットで稼げる時代なので、今から稼ぐスキルを身につけていきたいものです。
下流老人は人ごとではないので、なんとかしたいと思う今日この頃でした。
下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書) [ 藤田孝典 ]