第100回記念の全国高校野球選手権大会は、大阪桐蔭高校が史上初二回目の春夏連覇を成し遂げて閉幕しましたが、今年は記念大会だったのもあり、年々高まる高校野球人気の高さをひしひしと感じた夏でもありました。
10年ほど前から球場に入れない
お盆の間やベスト8の試合が土日祝にかかると球場に入れないことが多くなりました。10年ほど前からその兆候が表れていたような気がします。試合前、ぎりぎりに行くと外野席でも入れないことはしばしば。球場関係者の方のご厚意でしょうか、試合は見ることはできないけれど、外野の通路の通り抜けは許可してもらえました。長蛇の行列が通路だけを通り抜けて外に出るということを何回か体験しましたが、今から考えると、ちょっと虚しいですね。
徹夜組の多さ
今年の決勝戦はなんと朝5時20分で満員通知がでたとのこと。ほとんど、前売り購入者と徹夜組で埋まってしまったことになります。。。すごすぎです。。。
徹夜組が増えた背景には、snsの発達が一理あると言われています。
snsのリアルタイムの情報を見て、どうしても見たい試合は徹夜でしか手に入れられないという危機感を駆り立てられるのかもしれません。
球児だけでなく、ファンにとっても甲子園は遠い存在になってしまったと嘆く人も。
また、転売や真夜中の騒音も問題になっているので、そのうち何か対策を取られるかもしれません。
なぜ人気が過熱しているのか
野球人口は年々減少しているというのになぜ、甲子園大会は年々盛り上がっているのか、個人的な意見ですが、並べてみました。
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- TVだけでなく、SN Sの発達によって、観客のリアルな声が聞ける→実際に甲子園に行ってみたい
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- 熱闘甲子園の影響。→思わずホロりとくるような番組構成
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- 近くの人にとっては旅行に行くよりコストが安い。→球場で1日楽しめる
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- 国民的行事であり、もはやお祭り
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- 忘れかけた青春を思い出す。
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- 野球は9回2アウトからと言われるが、最後まで筋書きがわからないドラマティックな展開にしびれる。
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色々な理由はあると思いますが、
やっぱり、負けたら終わりのドラマ性が観客を魅了してしまうのかもしれませんね。
酷暑の問題
高校野球人気が高まるのは嬉しいことだけど、年々高まる気温の方は対策が必要だと思います。
夏の予選大会は一年で最も暑い7月に行われます。甲子園も相当暑いですが、ベンチにはクーラー完備などまだ、暑さ対策の設備は整っています。クーラーなどない地方球場はまさに炎天下での試合、観戦。さすがにここ数年の暑さに対して危惧してしまいます。。。
京都大会は暑さを避けるため、ナイター試合をしましたが、試合終了したのが夜の10時過ぎ。高校生が夜の10時まで試合なんてという声もありますが、賢明な判断だと当方は思います。連日、命に関わる暑さと言われる中、炎天下で試合をする事自体が問題ではないでしょうか。
個人的には、地方大会は5月〜前倒しで行なって行き、7月は昼間の時間帯を避けて、朝と夕方に行い、甲子園も同じ様に暑い時間帯を避ければ、少しは選手や観客にとっても身体の負担が少なくて済むような気がします。来年以降の対策に期待したいものですね。