先日ハローワークからの紹介で、正社員の面接に行ってきました。職種は介護施設の一般事務と言う事だったので、条件も悪くないなぁと思い気軽に面接を受けてみました。
最初は電話でハローワークの人からお誘いがあったので、てっきり人が集まらないと思っていたのですが、ちらっと面接人数を見てみると採用枠1人のところ10人ぐらい応募がありました。
一般事務で競争率が高いと聞いていたけど10倍かぁ、、、。
意外に面接を受けに来ている方は年齢が上の方もいたので、ちょっと安心。
私はとりあえず参加組だったので、あまり緊張はなかったですね。
面接官は人の良さそうな年配の女性と男性2人でした。おそらく経営者かもしれません。自己紹介をしたところまでは良かったのですが、なぜか、家族構成と親の年齢まで聞かれました。
この年になって家族構成を聞かれるのかとちょっと疑問に思ったので、一体どういう意図で聞いてくるのかいろいろ調べてみました。
自分の憶測だと
- ただの雑談・時間つぶし
- 親が高齢だと介護の必要があるかないか
を聞きたいのではないのかなあと思ったのですが、面接官の立場からしたらどうなんでしょうか。
面接で家族構成を聞く理由
面接官が家族構成を聞く理由には基本的に何か目的があると思われます。
●雑談の1つにすぎない
やはり面接は緊張してしまうので、緊張がほぐれるように雑談を取り入れている。あまり深い意味は無い。
●採用の参考にするため。
企業としてはやはり、協調性を持って仕事もきちんとこなし、且つ長く勤めてもらえる人材が欲しい。と言うのが本音でしょう。本来は本人の適性や能力以外の個人的な情報を採否に取り入れる事は厚生労働省で禁止されています。ただ、親の介護の必要性(休みや早退が増える)、親が同業者であるかないか(企業秘密の漏洩を危惧)、育った環境によるコミニケーション能力などで、長く働いてもらえるかどうかを知りたいって言うところでしょうか。
公正な採用選考の基本
採用選考にあたっては
- 応募者の基本的人権を尊重すること
- 応募者の適性能力のみを基準として行うこと
に、基本的な考えとして実施することが大切です。
公正な採用選考を行うためには
家族状況や生活環境といった応募者の適正、能力とは関係のない事項で採否を決定しないと言うこと。
本人に責任のない事項の把握
- 本籍、出生地に関すること
- 家族に関すること
- 住宅状況に関すること
- 生活環境、家庭環境等に関すること
その他、個人が自由であるべき事項、つまり宗教の自由や政党思想など個人的思想信条で採否を決定してはいけない。
(参考 厚生労働省HP)
なぜいけないかと言うと本人の適正や能力以外で採用決定してしまうと、公平性にかける・個人の適正や能力は関係なく、中々就職が決まらない=就職差別につながるおそれがあるからです。
下は厚生労働省の調査による不適切な採用選考の実態の統計です。
大企業では、コンプライアンスの遵守が厳しく言われているので、家族構成など個人プライバシーに関わるような質問はほとんど聞かれないようですが、中小企業や年配の経営者の企業だと、あまり把握せずに聞いてしまう傾向があります。
ただ、個人情報保護の観点においては職業安定法の定めに抵触する恐れはありますが、労働法では規制されていないので、企業が家族構成について聞くこと自体は禁止されていません。
でもできれば答えたくないと思う人もいるかと思います。では、家族構成を聞かれたらどうすればいいのでしょうか。
家族構成を聞かれたら
さらっと回答する。細かい事は答えない。
それでも突っ込んでこられたら、
素直に答える。または、やんわりと「家族構成を聞く意図を教えてください。」と答える。
面接官も人間なので「答えたくないです!!」とか強気に出られると非常に印象が悪いです。あたりまえですが。。。
私としては、素直にとりあえず答えて、面接官が感じが良さそうであれば、面接官の意図に対して深くは突っ込まないようにします。
あまり行きたくない会社であれば、最後に「家族構成についての質問の意図を教えてください。」とか答えちゃいますかねー(笑)
というか、今回私も聞かれて素直に答えたのですが、しこりが残ったのであまり行きたくないなぁと思いました。
まぁ無事、不採用でしたけど。(笑)
雰囲気の良い職場であれば、質問の内容は、あまり気にしなくてもいいかもしれませんね。ただの雑談の可能性もありうるので。
昔上司が言ってたのですが、
採用の基準はこの人と一緒に働きたいかどうかだと。
それも会社の基準によると思いますが、一理あると思います。
それにしても、面接って難しいですよね。私は面接は大の苦手です。。。
面接対策でもするとしますか。