納豆は身体にとてもよい食べ物ですが、食べ方や食べ合わせによってよりよい効能を発揮してくれます。
今回は、納豆の効能と食べ方について書いていきたいと思います。
納豆の効能
納豆の栄養素について
納豆は栄養価の高い食品です。では、1パック(45g)あたりどれくれいの栄養素が含まれているのでしょうか。
- タンパク質(7.4g)
- 鉄分(1.5g)
- 食物繊維(3.0g)
- カルシウム(41mg)
- ビタミンB6(0.11g)・・・免疫機能を健全に保つ
- カリウム(300mg)・・・血圧を下げて、筋肉や心筋の活動を正常に保つ
- マグネシウム(45mg)・・・エネルギーの代謝を助けて動脈硬化を防ぐ
- ビタミンE(0.5g)・・・コレステロールを減らし、血行をよくしてくれる
- ビタミンB2(0.25mg)・・・肌や粘膜の健康を保つ
毎日1パックを食べることによって、健康維持・病気・美肌効果・ダイエット・アンチエイジングに必要な栄養素を補ってくれます。
どのような効能があるのか
骨粗鬆症を防ぐ働き
納豆には、骨の形成を盛んにして骨の破壊を防ぐビタミンK2も含まれています。
血栓を溶かす働き
納豆のネバネバに含まれるナットウキナーゼが血栓を溶かして、心臓病や脳卒中、ボケの予防に役立つといわれています。
美肌を作る働き
ネバネバした粘性物質(ムチン)が体細胞の若さを保ち、老化を防ぐ働きをしてくれます。
納豆の食べ方
納豆の栄養素をしっかりと摂取するためのおすすめの食べ方をご紹介します。
おすすめの食べ方
そのまま食べる
そのまま食べるときは、ついかき混ぜてしまいがちですが、栄養分は増えるのでしょうか?
実際は、かき混ぜると納豆の旨み成分であるグルタミン酸と甘みである直接還元糖が増
えるので、納豆がおいしくなります。ただ、栄養成分のナットウキナーゼは増えません。
栄養素はかき混ぜてもかき混ぜなくてもかわりません。
旨みが増えるので、かき混ぜた方がおいしく食べられますね。
45℃~50℃の白ご飯にかけて食べる
納豆は熱々のごはんにかけて食べるイメージがありますが、熱々のご飯にかけるのはおすすめしません。
納豆に含まれるナットウキナーゼは、血栓を溶かす役割をしてくれますが、70℃で死滅してしまいます。せっかくの栄養素がなくなってしまうのはもったいないですね。
なので、人肌の温度のごはんにかけて食べることをおすすめします。
キムチと合わせる
ダイエットにおすすめです。キムチと納豆を一緒に食べることで、体内の脂肪を燃焼さ
せ、同時に腸内洗浄を行ってくれます。また、血液をさらさらにしてくれる作用の他、
冷え性やガンの予防にもよい作用があります。
発酵食品✕発酵食品の最強のコラボですね!
黄身だけを使ったタマゴかけごはん
納豆を食べるとき、たまごかけごはんにする人も多いかと思います。では、納豆の栄養素をしっかりと取るにはどのようにして食べたらよいでしょうか。
それは黄身と白身を分けて、黄身だけをトッピングして食べることです。
納豆には、肌荒れ、髪のパサつきをよくするビオチンという栄養分が含まれています。
また、白身にはアビジンという栄養素が含まれており、二つを一緒に取ると納豆のビオチンが体内に吸収されなくなります。
オリーブオイルと混ぜる
納豆とオリーブオイルは似たような作用があります。
一つ目は血液をさらさらにしてくれる作用です。納豆のネバネバに含まれるナットウキナーゼが血栓を溶かして血液をさらさらにしてくれますが、オリーブオイルもオレイン酸が血液中の悪玉コレステロールを減らす働きをしてくれます。
二つ目は、納豆に含まれるビタミンK2はカルシウムが骨になるのを助ける作用がありますが、オリーブオイルもカルシウムの骨への吸着を高めてくれます。
また、ビタミンK2は油に溶けやすいので一緒に食べるとビタミンK2の吸収効率がアップします。
酢納豆にして食べる
納豆と酢はどちらも身体によい食品ですが、この2つを一緒に取ることによって、血圧を下げる効果がパワーアップします。高血圧の方におすすめの食べ方です。
酢納豆は納豆に酢を混ぜて、辛子をお好みでまぜてつくります。お醤油は塩分が多いのでできるだけかけずに食べます。
ナットウキナーゼが血液をさらさらにしてくれるので、それによって血液が血管内をスムーズに流れ、血圧を低く保つ働きをしてくれます。
また、酢の主成分の酢酸は体内に吸収されるとアデノシンを発生させ、それが血栓を塞いだり、血管を広げて血圧を下げてくれる作用があります。
それだけでなく、酢には食後の血糖値の上昇をゆるやかにしたり、血中脂肪を減らす作用によって血圧を下げてくれる働きがあります。
高血圧でお悩みの方は、まずは病院にかかることが大切ですが、酢納豆も一度試してみてはいかがでしょうか。
食べるのは朝と夜どちらがよい?
血栓は夜中寝ている時に出来やすいといわれています。なので、納豆を食べるのは夜がおすすめです。
ナットウキナーゼは食べてから4時間後に効果がでてきますので、寝る4時間前に納豆を食べるとナットウキナーゼの効能を最大限に発揮することができます。
効果は約8時間維持しますのでちょうど寝ている時間に血液をさらさらにしてくれます。
あと、粒納豆よりは挽き割り納豆の方がおすすめです。挽き割り納豆には粒納豆よりも認知症を予防する効果のある「スペルミジン」が豊富に含まれています。
毎日、夜に納豆を食べて健康で毎日を過ごしたいものですね!